デンマークトップリーグでプレーする池原綾香選手が13日の練習で左ヒザを負傷し、17日のリーグ最終戦を欠場した。検査結果によるが「少しでも早く復帰できるるよう前向きでリハビリに取り組みたい」ときっぱり。チームはプレーオフのアドバンテージを得る貴重な勝利をものにした。写真は池原選手の負傷リタイアを伝えた地元メディア。

「今できる最善のケアを!」

おりひめJAPAN の池原綾香選手が所属するNFHニューコビンは3月17日にデンマークトップリーグ(HTH GO Ligean)でオーフスを36ー21の大差で退け4位で最終戦を終了。池原選手は13日の練習で左ヒザを痛めてこの試合を欠場した。

チームの貴重な勝利の一方で気がかりなのは池原選手のケガ。練習中にチームメイトと衝突して左ヒザを負傷したのだった。

この19日に出るMR検査の結果待ちだが、池原選手は「自分としては、なにもない可能性を信じているし、あったとしても内側を痛めただけなので大丈夫です! やってしまったことは変わりはないので、すぐにもトレーニングに向けたリハビリに励みます」と気丈に答えてくれた。

それより、「たくさんの方たちに応援していいただいていることを実感しているし、感謝の気持ちでいっぱいです」などとお礼の言葉をたくさん返され、ファンやサポーターを大切にする彼女の素晴らしい人柄を再認識したものだった。

この最終戦では両チームがウォーミングアップしているコート近くのスタンドで体幹トレーニングに励んでいた姿が印象的。

試合後はヒザをサポートする装具をつけながらも独力で勝利を喜びあったチームメイトたちの輪に加わり、笑顔を輝かせていた。

ケガが軽傷に済むよう祈るのみ。たとえ復帰まで時間がかかることになっても、つねに前に突き進んできたこれまでどおり、苦難を克服して元気なユニフォーム姿を見せてくれるはず。ぜひ、みなさんもデンマークの池原選手に熱い応援エールを送ってほしいものだ。

最終戦を前にスタンドで体幹トレに励む池原選手

プレーオフへ貴重な勝利!

オーフスとの最終戦はホームの熱い応援を背にNFHがスタートから闘志あふれる攻守で快調に飛ばし、19ー9折り返した後半も攻撃の手を緩めずに得点を積み上げた。

上位8チームまでがプレーオフに出場する権利が得られるが、4位以上はポイントが与えられるため、そのボーダーライン上でひしめいていたNFHらにとってはライバルとの得失点差争いも重要だった。

プレーオフは8チームを2つに分けたリーグを戦うことになり、最終戦の勝利で4位に浮上したNFHはグループ1に入って勝点1ポイント(1位のコペンハーゲンは2ポイント)のアドバンテージを得た格好。

そして、それぞれリーグの上位2チームがファイナル4(準決勝・決勝)でタイトルを争うことになる。

リーグ終盤に入ってから5連勝と勢いづいてランクアップしたのはプレーオフに向けて明るい材料。2年連続優勝、そして来シーズンのEHFチャンピオンズリーグ(CL)出場へと突き進んでほしいものだ。

池原選手もブログでリポート

また、池原選手本人のブログが直前に発信されていました。CLのことリーグのこと、プレーオフのこと、そして自身のケガのことなど非常に詳しくリポートされていますのでどうぞご覧ください。いっぺんにセイちゃん(池原選手のニックネーム)のファンになること請け合いです!

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