5月3日、草加市記念体育館で行われた関東高校ハンドボール大会埼玉県予選・代表決定戦で三郷北高男子が伊奈学園に24ー8と快勝し、初の関東大会出場権を勝ち取った。
2年前には女子が28年ぶりに関東大会進出を果たしており、全国舞台で活躍する小学生の三郷HC、中学生の三郷北中と合わせた「三郷ハンドボール」の進撃ぶりが改めてクローズアップされた。

新人戦3位の実力発揮!

この伊奈学園戦。三郷北はキャプテン山川のカットインで幸先よいスタートを切ると仁見の速攻、吉田のカットインなどで前半10分までに5ー1と先行。その後、やや得点ペースが鈍ったもののGK飯島を軸とする手堅いディフェンスで失点を最小限に食い止め、10ー4とリードして前半を折り返した。

後半に入っても三郷北は主導権をがっちりとキープ。エース吉田がマンツーマンで守られながらも、逆に相手マークが薄くなった左サイドから島村が俊敏な動きと巧みなリストワークを駆使して後半だけで8得点と大活躍し、持ち味の鋭いフェイントプレーで相手ディフェンスを揺さぶった山川の果敢なプレーも光った。

終わってみれば16点差の勝利で初の関東大会出場権を獲得。昨秋の新人戦3位の実績が各選手の自信に溢れるプレーにつながり、試合を通してピンチらしいピンチもなく戦い続けた三郷北セブンだった。

昨夏からの成長に確かな手応え

それでも「最初から勝てる相手だと楽観したような戦いぶりに不満が残ります。淡々と戦って盛り上がりに欠けた試合をしてしまいました」と古谷優子監督はチーム初の快挙にも手放しで喜んではいなかった。

ダブルヘッダーとなった4月30日の準決勝で17ー36と完敗した浦和実戦の反省もあった。1試合おいて前の越谷西戦で「再三ノーマーを外して余裕のない試合をした」(古谷監督)ことでスタミナを消耗し、浦和実の起動力溢れる攻守に押しまくられてしまったのだ。

その一方で新チームがスタートした昨夏あたりからの成長ぶりに確かな手応えもあった。

「どことやっても勝てなかったチームが新人戦ぐらいから1試合戦うごとに力をつけ、楽しみもどんどん強くなっています」と笑みを浮かべた古谷監督だった。

エース吉田に注目!

チーム躍進のシンボルとなるのが攻守の柱となるエース吉田だ。彦成中時代は専門の指導者がおらず、三郷北高に進んで1年目も古谷監督が育児休暇に入っていたこともあり、本格的なハンドボール指導を受けたキャリアはごくわずか。

それでも180㎝を超える体格と走、跳、投バランスの取れた運動能力に加え、「素直で前向きな性格」(古谷監督)がポテンシャルに磨きをかけた。

ディフェンスのフォローなど守りの意識が高いのも魅力。これから高いレベルで切磋琢磨し、相手を威圧するようなフィジカルと闘争心が身につけばさらに飛躍が望めよう。

5日の3位決定戦は越谷西との再戦となる。「今度はきっちり戦って第3シードを勝ち取りたい」と古谷監督はきっぱり。

3位なら6月のインターハイ予選は2位ブロック側の組み合わせとなる。そこで浦和学院・浦和実という上位2強の勢力図を崩したいとする意気込みがはっきりとうかがえた。

攻守の柱となって活躍する吉田