壮絶なポストとディフェンスの戦い

世界選手権が終わり、デンマークリーグは5日後の2月1日から再開しました。代表選手、代表選手を抱えているチームは本当にコンディション調整、大変だと思います。

世界選手権の日本代表の戦い、結果についてはいろいろな方々が伝えていますが、結果に対する考え方は多々あると思いますので、それは置いておきます。

世界選手権後に、デンマークリーグ、そしてYouTubeで日本選手権準決勝を見て、気になることがありました。

以前にもお伝えしましたが、
「激しさ」の違い、というか、差です。
特にポストとディフェンスの戦いです。

クリーンさを求めがちな日本との違い

世界選手権では、日本代表は初戦から相手のパワフルなポストプレーに苦戦していたと思います。
慣れて感覚を、守る感覚をつかむためには数試合かかったように思います。
再開したデンマークリーグの試合を見て、あらためてポストとディフェンスの戦いの激しさを感じました。

一方、日本選手権を見て…ポストとディフェンスの戦い、激しさがない、ように思いました。
特にポストが激しくプレーしようとすると、オフェンスファウルに…なることが多かったように思います。

審判は試合の最初にそのような基準を示すので、「やり合わせないように」、とてもクリーンな展開になります。
これはこれで基準は明確で、素晴らしいジャッジングだとも思います。

ゴールエリア付近はまさに戦場

ただ、世界選手権やデンマーク、ドイツのリーグを見ていると、ゴールエリア付近は戦い、やり合いの場です。

ポストはほとんど片手でキャッチします。もう一方の片手は、戦い続けています。押し合いはもちろん、ポストもディフェンスのユニフォームをつかんだり、手を引っ張ったり…(ユース年代はここまで激しくありません)。

何回見ても、審判がお互いどこまで許容しているのかのは、明確にできませんし、言葉もにできません。

しかし、国内リーグでこの激しさが少ないと、また激しいポストに対して守る感覚をつかむのに数試合を要してしまうのではないかと思います。

もちろん国際大会の前に、今回のように他の国と練習試合をするとも思います。ただ、こちらで何試合か練習試合も見ましたが、僕の見た感覚ですが、こちらの選手たちは練習試合と公式戦、気合の入り方がまったく違います。(すべて全力でのぞむ日本の選手たちの姿勢は、本当に素晴らしいと思います)

DF技術を向上させるには…

どちらが正しいのか…
ではなく…

ラグビーやハンドボールのようなコンタクトスポーツは、審判の裁量による「グレーゾーン」の幅が広いと思います。
どこまでが正面なのか、横なのか、後ろなのか。触っているのか、押しているのか。東京オリンピックでも、ヨーロッパの強豪国に対して結果を出すために、必要な要素であると思いました。

世界一のGKが日本リーグに加入したら、間違いなく日本のシューターの技術は向上するでしょう。
一方で、世界一のポストが日本リーグに加入した時、そのプレーを思う存分(ヨーロッパでプレーしていた時のように)させないと、(プレーを制限するようなジャッジでは)ディフェンスの技術は向上しないと思いました。