強豪勢の激突に興奮エスカレート


世界選手権、メインラウンドが終わりました。ご存知だと思いますが、準決勝にはドイツ、フランス、デンマーク、ノルウェーが進出しました。

デンマークで行われていたグループは、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、ハンガリー、エジプト、チュニジアの6カ国でした。

すべてのチーム、それぞれの特徴があり、そして当然ですが力のあるチームでした。

特に、今回ヨーロッパ以外で唯一ベスト8に入ったエジプトは、ヨーロッパほどの体格の大きさはないのですが、戦術を工夫し戦っていました。

デンマークが全勝街道突っ走る

デンマーク対エジプトの試合では、エジプトの変則的な5−1でフェンス(トップに小柄な運動量の豊富な選手を置く)に対し、デンマークのオフェンスがうまくいかず、前半9−7のロースコアとデンマークにとっては嫌な展開になりました。結局、後半途中からデンマークは7人攻撃にし、ミケル・ハンセンをセンターにし、中央からのステップシュート、ミドルシュート、ポストパスと、個人技で打開し26ー20で勝利しました。

デンマーク相手に健闘したエジプト

そして最後はデンマーク、ノルウェー、スウェーデンの戦いになりました。この3カ国は本当に強く、中心選手のほとんどはヨーロッパの名門クラブに所属し活躍している選手たちです。

結果的に、デンマーク1位、ノルウェー2位、スウェーデン3位となりました。(デンマークはメインラウンド終了時点で、大会通して唯一の全勝のチームとなりました) 

熱狂の渦の中でスウェーデンを退けたデンマーク

ホームの熱狂が快進撃を後押し

デンマークが、ノルウェー、スウェーデンなど強豪国を撃破できた一番大きな要因は、僕の主観ではありますが、「ホームでの戦い」によるものだと思います。

予選リーグでの対ノルウェー、メインラウンドでの対スウェーデンなど重要な一戦は、15000人超満員、赤一色です。立ち見席は、通勤ラッシュのようです。

選手入場の際は大声援、相手チームの選手入場の際はブーイング。国歌の大合唱。

得点入った時やGKがセーブした時は大盛り上がり、場内アナウンスにあわせて得点者の名前を全員で叫びます。大合唱もあります。

相手の攻撃時はブーイング、得点が入っても静まっています。

日本でも熱い応援パワーを!

世界選手権だけでなく、こちらの試合を見ていて、ホームとアウェイの差が、こんなにあるんだなぁと感じました。

熊本での女子世界選手権や東京オリンピックで、このような雰囲気をつくれたら大きな力になると思います。