疲労困憊で怪我人多発

優勝したからこそ主張すべきことは主張する。
デンマーク代表の大ベテラン ハンス・リンドベルク(37)は、 『18日間で10試合をこなさなければならない世界選手権の試合日程は「unmenschlich(非人道的)」だ。実際、デンマークだけでなく、他のチームで怪我人が多発している』

大会MVPのミッケル・ハンセン(31)は『(ため息をついて)とてもタフだった。そう、実にタフだった。この大会中、怪我人が多く出た。観客が求めているのはベストの状態の選手達だと思う。この大会日程について再考してくれることを願っているよ』

ドイツのテレビ局sport1のインタビューに答えた2人の言葉です。

ハード日程に問題を提起

ドイツの傷害保険機構(VBG)の調査によると、ブンデスリーガでは選手1人当たり、年間30日間怪我で戦線離脱をしているというデータが出ています。この数字は主要スポーツの中で最も酷いです(サッカー:24日、アイスホッケー:24日、バスケ:18日)。
ただでさえ厳しい国内リーグ、欧州カップ戦を戦いながら、中断期間である1月に国際大会をこなす彼らから不満が出るのは当然だと思います。

さて、日本では男子日本選手権が開催されるようですが、
一回戦から出場するチームが決勝まで勝ち続けると、一切の休養日も無く6連続で試合を行うことになります。北陸電力以外のJHL所属チームでさえも4日間連続です。

日本選手権はさらに過酷?


・選手達は連戦で疲労困憊(試合後も緊張状態が続いている為、寝付きが悪くなるのです)
・フィジオセラピストは連日夜遅くまで選手のケア
・コーチングスタッフは連日夜遅くまで翌日の対戦相手の分析(しかし、対策を落とし込む練習時間は微々たるもの)
当然、各チームの選手、スタッフの方々は必死に戦われるでしょうが、こんな状態で観客が求める日本最高峰のゲームが見られるとは到底思えないです。
異常だと思うのは僕だけでしょうか?

DHBポカール(ドイツにおける日本選手権のようなもの)のように、7、8月あたりから全国各地で準々決勝までのゲームを行い(会場は弱い方のチームのホーム)、5月にFINAL4を開催して優勝を決めるという方法がベターだと思うのです。