No.587「ハンドボール」(JAN.2019)1月号

各セクションの奮闘に敬服

日本ハンドボール協会オフィシャルサイトを丹念に閲覧していると、ハンドボールの現状と将来に向けたさまざまな取り組みや情報が増えていると感じます。

そして、それぞれのセクションを担当しているスタッフの皆さんの奮闘ぶりを知ることができ、とても嬉しい思いをします。

ここ最近で心動かされたのが日本協会機関誌コーナーで発信されたNo.587「ハンドボール」(JAN.2019)1月号です。

第17回女子アジア選手権、第2回全日本マスターズシニア大会、20182018 Taiwan Gangdu Cup Beach Handball Tournamentが特集された多彩な内容でしたが、私的に注目したのが「現在の日本ハンドボールでのスポーツ・アナリティックについて」と題した市村志朗さん(東京理科大)の5ページにわたるリポート(35~39ページ)です。

機関誌に掲載された市村さんのリポート

進む近代化と高まる重要性

そのセクションの重要性が非常に高まっているのは想像していましたが、監督、コーチ数人のスタッフと選手たちだけで世界やアジアの大会に臨んでいた往時を知る者として隔世の感があるものでした。

最新機器を駆使しての情報収集や情報分析ばかりでなく、昨夏のアジア男子ジュニア選手権では試合のハーフタイム時にアイスバスで疲労回復に努めたり、練習時の心拍数モニタリングなどさまな試みがなされているようです。

現代のスポーツ界はまさに近代戦に様変わりしており、ハンドボール界もそれぞれの分野のがんばりにチーム、選手たちが支えられいると改めて感じたものでした。

指導・育成・普及委員会サイトhttps://jhacan.jimdo.com

「ハンドボールを未来に継承するために」

そんなことを思いつつwebサイトを閲覧していると、いろいろ気づくものがたくさんあります。市村さんが所属する『指導・育成・普及委員会』専用サイトは、「ハンドボールを未来に継承する」のキャッチフレーズのもと、技術指導映像や技術情報、テクニカルレポート、試合映像など盛りだくさん。

ぜひ皆さん、このサイトを一度ご覧になっていただきたいと思います。そこでは若い情熱家たちの意欲をたくさん感じることができます。

スポーツ・アナリストが力を発揮するには「コーチとの信頼関係が重要」とし、それでこそ「新しい『気づき』もコーチに提供することが可能」と市村さんは締めくくっています。 

後方サポート、応援の気持ちを再確認!

我々古い時代の人間は、ハンドボールの未来を継承するために、改めて後方から応援、サポートに徹したいと感じつつ、先輩・後輩の序列がまかり通る、いわゆる体育会系運営とは無縁のダイナミックな事業を展開する日本ハンドボール協会へと逞しく進化、変身していってほしいと強く願ったものでした。がんばろうハンドボール!!