バーレーンに再び勝利して有終の美

バーレーンとの3位決定戦。悪夢のような韓国戦の逆転負け(延長で32−34)から1日おいての対戦は、2本のシュートがバーやポストに嫌われ、東江の7mスロー失敗もあって12分4−8とバーレーンの先行を許した。
日本の5−1DFもなかなか機能せず、ミドル、カットインなどバーレーンのテンポのいい攻撃に簡単にゴールを割られるシーンが目についた。

それでも20分過ぎから渡部のミドルや元木の速攻なで反撃に転じ、10ー11、12ー13、13ー14とピタリと追走し、前半を14ー15と1点ビハインドで終了した。

後半に入り、日本がミスでチャンスをつぶす間にバーレーンに2点を追加されて14ー17と嫌なムードの滑り出し。徳田(24才)、北詰(23才)、部井久(20才)、さらには弱冠18才のポスト吉田ら若い布陣ではさすがに荷が重いかに思えた。

しかし、ここから日本は踏ん張った。
7分に徳田の7mスローで16ー17としたあと、GK岩下が連続のファインセーブで失点を防ぎ、柴山の速攻で11分17−17の同点に追いついた。
さらに成田の突進プレーで徳田の7mスローとバーレーンの退場を呼び込み、18ー17とこの試合初めて日本がリードを奪った。

このあとは玉川、土井らで先行する日本をバーレーンが追走する展開。14分に退場を出して同点に追いつかれるが、すかさず部井久の強烈なロングで優位をキープ。サイドのノーマークを阻んだ岩下、7mスローをシャットアウトした久保とGKコンビの活躍も光った。

強烈なロングシュートを放つ部井久

そして、日本に大きな波が訪れる。吉野のロングで22ー20としたあと、バーレーンの連続退場に乗じて徳田の7mスローとカットインで24ー20と4点リードを奪った。
このあとバーレーン に1点返されるがキャプテン土井の気迫のサイドで25ー21。24分を経過していただけに貴重な追加点となった。

勝利をたぐり寄せた吉野の2連打

だが試合はまだわからない。昨秋のオリンピック予選でカタール、韓国らを倒してオリンピック切符を獲得し、アジアの新王者となったバーレーンがこのまま簡単に引き下がるわけもなかった。
バーレーンに1点返された25分過ぎにサイドをマークした元木が不運な退場、7mスローも決められて25ー23とリードは2点に。

ここで日本のピンチを救ったのが若武者・吉野だ。バーレーンのパスを果敢にインターセプトして独走ゴール! バーレーンに1点を返された場面からも今度は渾身のロングを叩き込み、残り3分27−24と大きく勝利をたぐり寄せた。

このあとバーレーンのキーマンALSAYYAD Husainにミドルを決められるなど2点を奪われ、残り30秒に1点差に詰め寄られたものの、29分46秒でタイムアウトを取り、そのまま1点リードを死守して逃げ切った。

若い力の台頭で掴んだ勝利に光明 

堂々の活躍を見せた18才の吉田

要所のシュートミスや淡白な攻撃でピンチを招くなど、内容的には決して満足いくものではなかったが、メインラウンドに続いてバーレーンを突き放しての銅メダル獲得、それも故障気味のプレーメイカー東江をベンチに下げ、伸び盛りの若手たちがロングタイムの起用に期待に応えたのが明るい材料となった。
この試合のマンオブザマッチ(MOM)は徳田に輝いた。

彗星JAPANは29日昼に成田に帰国予定。アジア王座奪取はならなかったが精一杯の労いの言葉で迎えたいものだ。 

マンオブザマッチを獲得した徳田
日本セブンを勇気づけた現地の応援団