4月千葉でアジアビーチハンド派遣選考会
4月6、7日に第7回ビーチハンドボールアジア選手権(男女・6月15〜22日、中国・ウェイハイ)の代表派遣選考会が千葉県南房総市富浦町で行われる。
今後のビーチハンドボール発展、強化につなげるためにも他競技も含めた幅広い分野からのタレント発掘が狙いだ。
また、今回のアジアビーチ選手権は今年10月アメリカ・サンディエゴでのワールドビーチゲームズの予選を兼ねていることから文字通り世界への登竜門ともなり、意欲的なチャレンジャーの参加が待ち望まれている。
※派遣選考会の詳細は日本ハンドボール協会webサイトで(申し込み期限は3月31日)。
ビーチハンドアンバサダーに就任
また特筆されるのが今回、ビーチハンドボールのアンバサダーにヤハラ リカ(矢原里夏、以下リカ)さんが就任したこと。
※ヤハラリカさんのプロフィール
モデル、タレントとして活躍するリカさんは、今回のプレーオフや昨夏のJapan CupをTV中継したJportsのフロアリポーターを担当したほか大崎電気ホームゲームでの会場MCも務めるなどハンドボールシーンではおなじみの存在だ。
また自身も中学・高校時代にハンドボール部に所属し、現在もハンドボーラーとしてプレーを続けながら、ビーチハンドボール選手でも活動し、全日本ビーチハンドボール選手権で3位入賞を果たしている。
これから発展するスポーツと確信
「つねに攻撃側が4対3と数的有利なので競技性の面白さに加えてスピンシュートやスカイプレー、GKのシュートが2点だったりと実にスリリングです。華やかなプレーに加えてビジアル的にもアピール度も抜群だし、これから発展するスポーツだと確信しています」と声を大にしたリカさんだ。
ましてや彼女の専門はビーチハンドの花形とも言えるGK。守備的GKとして相手ゴールにロングスローで放り込んだり、攻撃参加してシュートを決めても2点となるほか、攻撃と守備のGK2人の交代やDFとの連携などGKを軸にする戦略が勝敗を大きく左右する。
「私は肩が強いので(2点を取れる)ロングスローが売りだと思っています。位置どりだったり誰に打たせるかなどプレーの読みも必要なので、GKはとてもやりがいのあるポジジョンなんです」と力説し、「日本代表めざしてがんばります。ビーチハンドを愛する気持ちは人一倍だし、絶対に選考に通ってるみせるつもりで臨みます」ときっぱり。
ビーチ日本代表にチャレンジ!
体力なら誰にも負けない自信がある。4月28日からの南アフリカ・ナミブ砂漠レース(250km/7日間)に出場するために目一杯トレーニングをがんばっているからだ。
2017年には、世界で最も過酷といわれる自給自足のウルトラトレイルレース「サハラマラソン(250km/7日間)」完走した実績があり、まさにリカさんは筋金入りのアスリートでありチャレンジャーとしての自負もある。
また、今回なぜビーチハンドとナビブ砂漠レースの双方にチャレンジするのかをたずねると、こんな言葉を返してくれた。
「ナビブマラソンもビーチハンドも砂のスポーツなので、私が砂漠を走ることで少しでもビーチハンドに関心を持ち、応援していただける方が増えればと思ったのです」と瞳を輝かせた。
代表選手の遠征負担を軽減したい!
リカさんには1つの強い思い入れがある。
「自分も含めてビーチハンドに情熱を注ぎ込んできた人たちの負担を少しでも軽くできれば」というのだ。
これまで日本代表としてビーチハンドの国際大会を戦ってきた選手やスタッフたちの遠征費はほぼ自己負担。海外遠征するために貯金を切り崩したり、学生なら親に頼み込んだり、1年間かけてアルバイトして貯めたお金をつぎ込んだりと、みなそうしてビーチハンドの歴史を懸命につないできたのだ。
一方でビーチハンド人気は世界的に高まり、ヨーロッパでは賞金付き大会もあるほど。来年の東京オリンピックでビーチハンドが公開競技となることが有力視され、今秋の茨城国体もデモンストレーション競技として行われ、近い将来にはオリンピックの正式種目になる可能性だってあるのだ。
ようやくビーチハンドの夜明けが近づいたと、ビーチ愛好者たちはそんな思いに違いない。だからこそリカさんは全額自己負担を強いられる現状をなんとかしたいと思い立ったのだ。
クラウドファンディングにご支援を!
そんな願いでスタートしたリカさんのビーチハンド応援のクラウドファンディングは間もなく終了する。3月25日の期限まで目標額には遠いのが現実だが、最後の最後まで協力を呼びかけていくつもりだ。
ビーチハンドの明るい未来を信じて奮闘しているとリカさんとビーチボーラーの熱い思いを共有していただけたら幸いだ。HANDBALL@STATIONはこれからも「アンバサダー」のリカさんとビーチハンドに注目、そして応援していきたい。
→リカさんのクラウドファンディングページ
「アンバサダーとして、ビーチボーラーとして、少しでもお役に立ちたいです。力いっぱいがんばりますので応援よろしくお願いします」と前を向いたリカさんだ。