30人のメンバー集めて初練習

大崎電気工業(株)埼玉事業所内体育館で行われた3日の体験会に参加したのは男子9、女子6人の合計15人。これまでの活動母体だったHC SAITAMAのメンバーと合わせ、30人の中学生が勢ぞろいしました。
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小野監督の話を聞いてから初練習スタート

対象は中学1〜3年生。監督に就任した小野優さんによると、「当初は5、6人と踏んでいたものの、SNSや口コミを通じて予想以上の申し込みがあった」そうです。
やはり日本リーグのトップチーム、そして企業チームの老舗(しにせ)でもある大崎電気が本格的な中学生クラブを結成したという反響の大きさでしょう。

小学生ボーラーの受け皿に

JHLジュニアリーグに参画している小学生チーム「みよし大崎ジュニア」(男子のみ)の卒団生のほとんどが部活動のない中学校に進んでいたことから、ハンドボールを続けたいと希望する彼らの受け皿を作ってあげたいと、メンバーの多くが所属していたHC SAITAMAの活動を発展させる形でOSAKI OSOL傘下の中学生クラブチームがスタートしたものです。

同時にHC SAITAMAの女子チームも男子と一緒に活動しながら今後の組織化が検討される方向で、同体育館を利用しての練習がこれまでの週1回程度から土、日、月曜の活動が可能となり、しかも小野監督をはじめOSAKI OSOLのOBたちが指導スタッフを務めることで、大幅に練習環境が改善されました。

大幅に改善された練習環境

18時から受付開始、30分後からスタートした3日の初回練習は、未経験者も含めた体験会ということでウォーミングアップのランニングに始まり、パス、キャッチ、シュートなどの基本トレーニングに加え、男女各2チームに分けてのゲーム形式のメニューが組まれました。
練習に熱が入ってくるとOSAKI OSOL副部長の矢内浩さんソウルオリンピック代表GK)も加わって直接指導するなど活気にあふれ、1時間30分ほどの予定時間があっという間に過ぎました。

体験者の中には近隣の子どもたちを対象にOSAKI OSOLが実施している年9回ほどのハンドボール教室に参加していたメンバーをはじめ、色々な地域や環境から集まった中学生たちが保護者に引率され、元気いっぱいにコートを駆けめぐりました。

今後の活動としては、昨年HC SAITAMAが出場した8月大阪の全国中学生クラブカップをはじめ、関東エリアの中学生クラブ大会への参加や、有望選手たちにとっては今年12月に地元埼玉で行われるJOCジュニアオリンピックカップ埼玉選抜チームの一員となるのが目標になります。

全国クラブカップで上位進出したい

男女チームでプレーや体格がひときわ光る男子の山本啓(ひらく)選手、女子の高橋心実選手(いずれも中2)は「大好きなハンドボールがこれまでよりたくさん練習できて嬉しいし、大阪の全国クラブカップで好成績を狙いたいです」と口をそろえていました。

HC SAITAMA時代を引き継ぐ女子は、年頭の埼玉県春中代表決定戦で4強進出し、準決勝で優勝した三郷北中相手に前半1点差と肉薄するなど、栃木から参加の2人を含めてポテンシャルの高いメンバーを擁しているだけに、チームとしての練習量が増えるこれからは急速に力をつけていくと思われます。

「県内外チームの監督さんらとしっかりコミュニケーションとり、活動が共存できるように努めたいと思います。子たちだけには変な思いや気がかりを作ることはしたくないのでがんばります。ハンドボールのスキルアップと未来につなぐ技術を提供する場ですから!」と意欲をにじませた小野監督。
これまでHC SAITAMAを指導していた斉藤監督、伊藤コーチがチームに近いところから応援してくれるのも心強いはずです。

中学生クラブ拡充の追い風に

まだスタートしたばかりの大崎ジュニアにはいくつものハードルが待ち構えているでしょうが、ハンドボール界の一大課題と言われる中学生クラブの拡充に追い風を吹かせる存在としての期待感は大きく、今後も注目、応援していきたいものです。がんばれ大崎ジュニア!!

・4月練習日程 場所・大崎電気体育館  
13 日(土)、20日(土)、28日(土) いずれも18:00〜21:00

※大崎ジュニアへの加入、体験練習参加、問い合わせはTEL:049-258-1200 E-mail: m.ono@osaki.co.jp