エイトファイナルへ大きく前進

サイド可児の2連打で好スタートを切った日本は吉田のポストを絡めて5分まで3ー1とリード。このあと安平、藤川、山口らで加点するものの、アルゼンチンに2回の3連続得点を許すなどで波に乗れず、19分8−9と先行された。

しかし、藤川のカットインで得た7mスローを蔦谷が決めて同点にすると、安平のステップシュート、治田の速攻、さらにはGK矢村のファインセーブが蔦谷の速攻ゴールを呼び、鮮やかな4連打で22分12ー9と試合の流れを引き寄せた。

このあと得点の応酬となった中、27分過ぎから藤川、清水、安平の3連打などで優位をキープして18ー14と4点リードで前半を折り返した。

後半開始早々、朝野のポストで幸先良いスタートを切った日本が38分23ー18と優位をキープしていたが、このあとは決めるべきシュートを相手GKに阻まれて得点ペースが上がらず、ミドル、サイドなどで加点するアルゼンチンの追撃を許し、42分23ー21、47分24ー22、50分25ー23と重苦しい展開が続いた。

蔦谷のビッグプレーで流れ引き寄せる

そんな中で日本にビッグプレーが出る。窪田で加点した3分後の53分、サイド可児からのスカイパスを受けた蔦谷が27点目をゲットしたのだ。そして朝野のポストで退場付きの7mスローを奪い、これを安平がきっちりゴール。さらに好デフェンスで相手ミスを誘い、安平の速攻で56分29ー23として試合を決定づけた。

このあとアルゼンチンのプレスDFに追加点を奪えず3連続失点を喫したのはいただけなかったが、予選ラウンド2勝目をマークして3戦全勝のデンマークに次ぐ存在になった。
この試合のMOMは7得点で日本の攻撃陣をリードした安平が選出された。

MOMに選出された安平

勝ち切るたくましさを実感

植松監督は「終始波に乗れないストレスの溜まるゲームでしたが、そんな展開でもしっかりと勝ち切る選手のたくましさを感じました。最後のDFを上げられてからのバタバタは余計でしたが、勝ったことには満足しています。残りの2つをしっかり戦い、2位通過を狙いたいと思います」ときっぱり。

予選ラウンド4戦目は11日18:30(日本時間翌1:30)からのナイジェリア戦。ここまで3敗の相手だけに確実に3勝目をマークしてエイトファイナルへ加速したいところだ。
※アルゼンチン戦のフルマッチ映像は↓