ナイジェリア破りエイトファイナルへ
接戦が続いていたのは12分6ー6の場面まで。清水のスピードプレーで勝ち越したあと、吉田のポストで初めて2点リードを奪ったあたりから日本の攻守のリズムが良くなり、蔦谷のサイドや清水の3連打などで22分14ー8と一気に混戦を抜け出した。
抜群のスピード力を持つナイジェリアだが時間とともにディフェンスの集中力を欠いたことで退場者が多発、佐藤のステップシュート、蔦谷の速攻などで得点ペースを上げた日本が18ー9とダブルスコアの差をつけて前半を折り返した。
後半に入っても日本ペースは変わらず、帰陣の遅い相手を速攻で切り崩し、石田の連打や可児のサイドなどで38分24ー14と10点差まで水をあけた。
しかし、それからはシュートの精度を欠き、ディフェンスでも簡単に失点を許す場面が目立ち、14分27ー19、16分28ー21、19分29ー23とじりじりと差を詰められた。
後半は課題残る内容に
このあと窪田、榎本、治田らで加点、21分には治田から清水へと渡るスカイプレーを成功させて流れを引き戻したかに見えたが、終盤はナイジェリアのブレスDFにミスを多発するなどして失点がかさみ、26分33ー29と4点差まで詰め寄られた。
結局は30ー25でタイムアップ。後半は必死に点差を詰めようと奮戦したナイジェリアの内容が明らかに優っていた。
次戦以降、世界上位をめざす強敵が待ち受けており、一瞬たりとて気の抜けぬ、厳しく、タフな展開を乗り越えてかなければ、その手に勝利はつかめまい。しっかり修正して予選ラウンド最終の北マケドニア戦に臨んでほしい。
なおこの試合のMOMは速攻、サイドなどで8得点をマークした可児が選出された。
北マケドニア戦は12日20:30(日本時間翌3:30)スローオフ。勝てば予選ラウンド2位が決まる。地元相手に完全アウェイの中、ユースJAPANの雄々しい戦いぶりを期待したい。