置かれた状況下で最善の準備を

24.huというハンガリーのニュースサイトがこんな記事を伝えました。

『ヨーロッパ各国代表の大半は、世界選手権開幕の10日~2週間前には日本かまたは近場で事前キャンプをはり、テストマッチを行うなどして備えている(例として、ジャパンカップの他、ハンガリー、ロシア、セルビアは韓国でソウルカップ)。

アンゴラは現在、経済的に苦しい状況でインフレは15%にもなる見込み。 Morten Soubak監督(デンマーク出身)によると、もともと世界選手権の7~10日前くらいからどこに事前キャンプをはるという計画もあった。しかし、とてもそんな余裕はなかった。

Soubak監督は「万全の態勢で乗り込めるわけではない。でも、とやかく言っても始まらない。置かれた状況下で最善の準備を行うのみ。もちろん、日本までの長旅が選手たちに与える影響もよくわかっている」と話した。

アンゴラチームは、40時間かけて熊本に行くという。途中、フランクフルト乗り継ぎのため11時間待機しなければならない。熊本到着は金曜(11月29日)、そして翌日15時からはセルビアとの試合が控えている』ーー。

熊本到着後、1日足らずで開幕戦

熊本に到着後、アンゴラ代表チームは1日足らずで世界選手権本番を迎えます。気になって監督のことやアンゴラのこと調べ始めたら、ドラマがありますね、、、ついついどんどん調べてしまいました(笑)もっといろいろ出てきそうです。

Soubak氏はブラジル代表チームを2009年~2016年に率い、ブラジルの近年の大躍進の立役者となった名将でした。2013年セルビアで開かれた世界女子ハンドボール選手権でブラジルを世界チャンピオンに導きました。世界選手権でヨーロッパ以外の国が優勝したのは1995年の韓国以来2回目のこと。もちろん南米勢が優勝したのはそれが初めてです。

ブラジルを世界一にした名将が指揮

世界選手権に15大会連続15回目の出場とアフリカ女王として君臨しているものの、ブラジルが世界選手権で歴史を塗り替えたように、アンゴラを世界トップレベルに引き上げるのがSoubak監督の目標です。
リオオリンピックでは予選ラウンドは通過したもののベスト8(12ヵ国中)で終了。すでに東京2020にも出場資格得ており、今大会を目標達成の足掛かりにしたいところでした。


アルベルティナ・カッソーマ=23才、190㎝の長身でPVとしてチームをリードする(トップ写真とともに2019女子世界選手権ガイドブックより)。

厳しいアンゴラの経済事情

その一方、アフリカ第2位の産油国であるアンゴラは、輸出収入の約95%、税収の70%を石油から得ているものの、輸出で稼げるほど石油が採れなくなってきています。
また、新たな投資が入ってこないため他の産業が育成されず、2桁の成長率を続けていたのに15年以降は4年も成長が止まったまま。2019年の成長率も人口増加率を下回る0.5%未満となる見込みです(日経新聞のFinancial Times記事要約)。

アンゴラのグループAは、オランダ、ノルウェー、セルビア、スロベニア、キューバと強豪ぞろい。30日に対戦するセルビアも上位候補の一角です。

それでも出場したからには、国内環境のせいにして目標を下げるわけにはいかないはず。悪条件の中でも潜在能力の高さを発揮して活躍してほしいし、東京2020でもアンゴラを応援しています。

2018年アフリカ女子選手権を優勝したアンゴラ代表

玉名市は予定通り市民応援団を派遣

※アンゴラの事前キャンプ受け入れを予定していた玉名市は、主な歓迎行事の中止をしたものの、開幕後の対セルビア戦(30日)と対ノルウェー戦(12月5日)には予定通り市民応援団を派遣する。
記者会見した蔵原隆浩市長は「やむを得ない事情で残念だが、アンゴラ側は玉名入りに向けて最後まで努力していた」と強調。2020年東京五輪でも玉名市がアンゴラの事前合宿地になることから、「引き続き歓迎の機運を高め、チームを後押ししていきたい」と述べた(11月18日付け熊本日日新聞記事)。