僅差でメダル逃すも大健闘

12月1、2の両日、台湾の高雄市で開催されたビーチハンドボールイベント「2018Taiwan Gangdu Cup Beach Handball Tournament」に日本代表が参加した。
結果は6チーム中4位とメダル獲得はならなかったが、熊本でがんばっている「おりひめJAPAN」と同様に「ビーチおりひめ」も少ないビーチキャリアをカバーする力いっぱいのプレーで健闘した。

大会は台湾A・B、香港、ベトナム、シンガポール、そして日本が参加。6チームを2組に分けた予選リーグで香港との初戦を2−0でものにした日本は2日目のベトナム戦に臨み、1セットを8ー14で落としたあと2セット目も2点が加点されるスピン、スカイシュートを要所で決められて敗退。これで予選2位となり台湾Aとの3位決定戦に回った。

そして銅メダルをかけた3位決定戦。10分の2セットマッチで争われる試合は、1セットの7分過ぎまで6−6と互角の展開だったが、ここからの勝負所で台湾に2本のスカイとGKシュートを許してこのセットを落とした。
挽回を図った第2セットは加藤、櫻井のスピンなどで5分過ぎまで先行する場面もあったが、中盤以降は相手GKの好守に阻まれたこともあってペースダウン。8分過ぎには10ー15と水をあけられた。

連続スピンで猛追も及ばず

しかし、ボーナス得点があるビーチハンドではまだ反撃チャンスが残されている。残り1分47秒でタイムアウトをとった日本は、ここから行本のスピンが連続して決まり、14ー15と1点差まで迫る粘りを見せた。

結局は終了間際に台湾に駄目押しゴールを許して力尽きたが、最後まで諦めないビーチおりひめの奮戦がコートサイドの拍手を誘った。

優勝はベトナムとの決勝を2−1で下した台湾Bが金メダルを獲得し、以下ベトナム、台湾A、日本、香港、シンガポールの順だった。同じ日程で行われた男子は台湾Aが優勝した。

台湾ビーチイベントの日本戦ダイジェスト↓

台湾ビーチイベント2試合のフルマッチ映像↑

 

「予想以上の大健闘! 来年にリベンジを!!」

日本女子・沖本哲郎監督談

「今大会の主旨は、第1に国際交流、第2に競技力向上ということでした。
技術の向上に関しては、現地での調整だけが頼みの綱でしたが、予想以上の大健闘。とくにディフェンスに関しては、どの国にも嫌がられるほどのできでした。
終わってみれば、なんと言っても試合経験不足が否めません。残り数秒の戦い方を痛感しました。分かっていたつもりでいたのに、やはり実戦は違いますね。
最終的な順位は6チーム中4位でメダルを逃しました。来年リベンジしたいです。

レセプションパーティー、12月2日が誕生日だった中谷選手へのサプライズ、最終日の観光(日本チームは翌日の飛行機の便が早かったため辞退しました)など試合以外のところでも各選手団を楽しませていただけました。
台湾ではビーチハンドボールに限らず今後も積極的に国際大会を継続して開催するとのこと。来年もビーチハンドボールの大会は開催するのでぜひ参加してほしいとお誘いいただきました」