転んでも大丈夫

1ページ、いや1行ずつ読み進んでいくごとに元気と勇気がみなぎっていきます。
最近はネットばかりで、あまり本は読んでいませんでしたが、本ってやっぱり素晴らしい! 何年ぶりでしょう、こんなに感動したのは!!

「転んでも大丈夫!   ぼくが義足を作る理由」(ポプラ社)ーー数ヶ月前の錦糸町「ガジュマル会」でお会いしたスポーツライターの高樹ミナさんからこの本を紹介されました。

その時、ハンドボールファミリーの"義足のハイジャンパー"鈴木徹さんが共通の話題となり、スポーツイベント誌を通じての取材や彼の連載記事、書籍の編集担当者だったこともあり、「臼井さんにお会いしたことはないですが、徹さんを介して話を聞いたり、テレビの特集番組や関連記事などで知る臼井さんを尊敬しています」とミナさんにお話ししたら、なんとその本をプレゼントしていただきました。

ミナさんはこの本の完成までずっと編集をサポートしていたそうです。

本編では臼井さんの生き様とともに鈴木徹さんらの義足のアスリートがたくさん登場します。

そしていま、すぐに読まなかったことをとても後悔しました。もっと早く読んで広くアナウンスすべきだったと…!
今年の小学校高学年の課題図書に指定されていたので、みなさんのお子さんや弟、妹さんたちも読まれたかもしれません。
でも、子どもたちだけが読むのではもったいない!    親だったり、教師だったり、スポーツ指導者だったり、もっとたくさんの人たちに読んでほしい内容、言葉の数々がそこにあふれていました。

臼井さんは義足を必要とする人たちに「ああしなさい」「こうしなさい」とは1つも言いません。ずっとその人のそばにいて色々な話をしてコミュケーションをとりながら、ひたすらその人たちのために義足を作り続けます。

 そして、自分で考えて行動するよう導いたあと、「大丈夫だよ!」と必ず声をかけます。

その臼井さんの言葉に背中を押され、勇気と元気をもらった彼、彼女たちがアスリートに変身し、スピード豊かに走り、そして義足を翼に代えた徹さんのように高く宙に舞い上がるのです。

ともあれ、いい本に巡りあってよかった!
1年半前には10㎞ランの大会を完走できたのに、いまは1㎞も走れません。
ゆっくりでいいので少しずつ歩を早めてみようかな。もちろん健康と楽しさを味わうためにーー読み終わってそんな思いが湧いてきました。
課題図書「転んでも大丈夫!」の読書感想文でした!笑笑