今回は先月27日に終了した大阪府高校新人大会の上位2強のライバル対決をクローズアップした。

互いに両チームが切磋琢磨してこそ全国トップの夢が膨らんでくる。さらには関大北陽や女子・大商大堺ら気鋭のチームもそれに割って入ろうと虎視眈々。このあと来春から夏にかけ、大阪高校界の動向に注目が集まるところだ。

今大会の男子・大体大浪商と桃山学院ら女子・四天王寺と宣真はセンバツ出場権をかけた近畿予選に進出する。

動画は浪商の左腕エース・蔦谷大雅。今夏の日韓ジュニア交流と世界ジュニア選手権から好プレーをピックアップした(世界ユースは堀田陽大チャンネル提供)

男子・浪商、女子・四天王寺が優勝

【男子】

優勝:大体大浪商
2位:桃山学院

前半は、桃山のセットプレーで浪商のDFを崩して加点したのに対し、浪商は個人技、個人技からのアシストパスを駆使して得点を重ね、互いに譲らぬシーソーゲームとなって桃山が17ー15の2点リードで折り返す。

後半に入るとDFを修正した浪商が速攻による連取もあり、最大6点差つける一気のスパートをかけた。

中盤以降、浪商DFに退場が相次いだこともあり、反撃に転じた桃山が2点差まで追い詰める場面もあった。しかし、浪商の個人技、個人技からのアシストパスに桃山DFが最後まで対応しきれず、36ー31で桃山を振り切った浪商が優勝を飾った。

この試合、浪商の左腕エース・蔦谷は桃山の執拗なマークもいとわず16得点と大暴れ。今夏の世界ユース選手権で史上初のベスト8入りしたメンバーにあって、唯一高校2年生で主力に名を連ねた実力派らしい活躍ぶりだった。

 

【女子】
優勝:四天王寺
2位:宣真

前半から宣真のGKを含めた堅守が光り、後半10分までは四天王寺が攻めあぐねる展開が続いた。

そのまま宣真が押し切るかに見えたが、徐々に守り始めた四天王寺がジリジリと反撃。宣真のOFにも焦りが出始めた残り10分を切った場面で、四天王寺は宣真DFに退場が出たパワープレーチャンスを活かし、堅守からの速攻で点差を縮めていった。

残り5分あたりで天王寺がついに逆転、浮き足立った宣真を押しまくって20ー17と逆転勝利、ライバル対決を制して優勝を飾った。

宣真は後半10分頃まで4~5点のリードを好守で保ってきたが、そこからの1~2点の効果的な追加点を奪えずに涙を飲んだ格好だった。