3月29日夜にデンマークからビッグニュースが飛び込んできました。

池原綾香選手(写真㊧)が所属するNFHニューコビンが日本人2選手と来季からの契約を交わしたというもの。なんと1人は25日の日本リーグプレーオフでMVPに輝いたばかりの北國銀行の左腕・角南唯選手(写真㊨)と、もう1人がノルウェーリーグのバイパー・クリスチャンサンでプレーするGK亀谷さくら選手(写真㊥)でした。

(※今回のブログで使用している動画及び写真はNykøbing F. Håndboldklub – NFHの公式Facebookページの提供を受けています)

角南選手の入団会見(通訳はニールセン朋子さん)

持ち味活かして勝利に貢献を

華やかな雰囲気の会見場に角南選手が登場してのインタビュー! デンマークと日本ハンドボールの架け橋となるニールセン朋子さんの通訳で彼女の弾んだ声が響き渡りました。

--入団が決まった心境を聞かせてください。

角南唯選手「今は緊張していますが、それよりワクワクしている気持ちの方が大きいし、早くトッププレーヤーといっしょにプレーしたいです」

--たくさんのオファーがあった中で、どうしてこのクラブを選んだのですか。

角南選手「実際は全部を見ていないんですが、(池原)綾香さんからニューコビン・ファルスターというハンドボールクラブの練習も含めた雰囲気だったり、チームの交友がすごくいいからと聞いていたのでこのチームに決めました。

--世界選手権で角南選手の素晴らしいプレーをみんな見てよく知っていますが、自分では自分自身のプレーをどう思っていますか?

角南選手「海外のプレーヤーとは違って、私はけっこう身長も低く、小柄な選手なんですが、それを武器にスピードだったり私の持ち味である1対1カットインでこのチームの勝利に貢献したいと思っています」

さらにNFH・ヤコブ監督にマイクが渡されると「いや? 僕も知らなかったから驚いたよ!」とおどけたあとで、「みんなも世界選手権でのユイの活躍は見てくれたと思うので実力は実証済み。デンマークや北欧流のハンドボールをベースに、小柄でもスピードがあり技巧的なユイが入ることで、ヨハネ(186㎝の左バックエース)との危険なコンビネーションになるはずだ」とコメントしました。

また会見後、ファンの人たちが角南選手や亀谷選手のところにやってきて、「世界選手権の活躍を見て、君たちがうちのクラブに来てくれることを夢見ていたけど、その夢が叶って最高だよ! 来シーズン楽しみにしてるよ! 僕たちはみんなアヤカが大好きだし、自分の家族のように思っている。君たちも同じ家族。全力で応援するよ!」などと、とても温かい言葉が送られました。

亀谷選手のインタビュー

「アヤカからすべてが始まった!」

同じ北欧圏でプレーする亀谷選手は通訳なしで笑顔のインタビュー。NFHと同じく今季のEHFチャンピオンズリーグでプレーした実績もあり、風格を感じさせる受け答えでした(インタビュー内容は近日中に改めてご紹介します)。

そのあとに池原選手も加わっての会見が続く中で、こんなチームアナウンスに心打たれました。

「アヤカからすべてが始まった! クラブもファンも、先駆者としての君を心から尊敬しているよ! ありがとう、アヤカ!」

そう、池原選手に敬意を払うことも忘れなかったのです。映像からも彼女がすでにNFHとファンにどれだけ愛されているか充分伝わってきます。

会見に池原選手も登場!

 楽しみいっぱいの新シーズン!

両選手とも昨年12月ドイツで開かれた世界選手権での大活躍を評価されてオファーを受けたもの。ドイツから帰国した時に「現地でいくつかのチームから誘われました。気持ち的には海外でやりたい思いが強いです」と取材に答えてくれた角南選手の言葉が蘇ってきました。

NFHは現在、デンマークリーグのプレーオフ真っ最中だが、2人は来シーズンからの契約なので3人いっしょにコートに立つのは今年9月のシーズンインまで待つことなります。

その代わりに角南選手は4月19日から沖縄で開催される東アジアクラブ選手権に出場可能なので、北國ハニービーとしてのラストファイトをお楽しみに!

池原選手からは「これからますます日本人を応援してくれる方が増えると思います。来シーズンから3人でまたがんばります!!!」と嬉しいメッセージが返ってきました。

NFHのおりひめJAPANトリオに熱い応援エールを送りましょう!

(※今回のHANDBALL@STATIONブログは会見の通訳を担当したニールセン朋子さんの全面的な協力のもとでお届けしました)