オマーンで開催中の第16回アジア男子ジュニア(U-21)選手権でカタールとのメインラウンド最終戦に臨んだ日本は23ー17で快勝して激戦のグループ2を2勝1分で首位通過を果たし、堂々の準決勝進出を決めた。

世界選手権切符獲得、さらにはアジア初制覇へと進撃を続けるヤングJAPANに応援あるのみだ!

カタール戦ダイジェスト動画↑

激戦続きのメインラウンドを首位通過

ここまでメインラウンドで1勝1分の日本はグループ2の首位。それでも2引き分けのイラン、1勝1敗のサウジアラビア、1分1敗のカタールと僅差で競り勝っており、前の試合でサウジアラビアがイランに勝利したことから日本がカタールに勝てば日本の首位は文句なしだが、カタールに負ければサウジアラビアに次いで2位の座をカタールと得失点差(2試合で日本がプラス3、カタールはマイナス2)で争うという状況だった。

この試合、前半途中までカタールの先行を許しながら徳田、村木、川崎らのスピーディな攻撃とGK中村光の堅守などで逆転に成功して12ー10と2点リードで折り返した日本。

その勢いを膨らませた後半出だし、スイスで活動するカイの速攻で好スタートを切ると、村木のカットイン、髙野のサイドでたたみかけて15ー10と混戦を抜け出した。

その後、日本は村木、末岡らの活躍もあって18分18ー14とし、19分には髙野のナイスDFから得た7mをカイが決めて19ー15と優位をキープした。

このあと追加点のチャンスを逃す日本にイヤなムードが漂いかけたが、平尾の7mシャットアウトに続いて中村光もサイドシュートをスーパーセーブしてチームを盛り立てた。

試合ごとに勝負強さを発揮

両GKの奮戦で勇気づいたCP陣は中村翼、カイの左腕コンビで加点して24分20ー16。タイムアウト後に再び7mを阻んだ平野のファインセーブもあり、村木、徳田の果敢なカットインシュートで連取して勝利を決定づけた。

タイムアップ寸前には矢野のサイドシュートも決まって23ー17の6点差勝利、強敵を撃破して準決勝進出を決めた各選手の笑顔が光り輝いた。

予選ラウンドから各チームがハイスコアの争いをする中で、毎試合少ない失点で切り抜け、メインラウンドではイランとの激戦を19ー19で引き分けたあと、1敗も許されるない残り2試合を先行、逃げ切りのパターンで相手を突き放す勝負強さを発揮した。

アジア初制覇へ高まる意欲

やはり昨年の世界ユース選手権で史上初のベストエイト入りした自信が各選手に満ち溢れていたのが頼もしい限り。7人攻撃を含めた目まぐるしい選手起用など吉村監督のベンチワークも試合ごとに冴えを見せてきた。

グループ1の2位(バーレーンが有力)との準決勝は24日19時30分(日本時間24時30分)スローオフ。しっかり世界選手権切符を握ってのアジア初制覇王手に期待しよう。