三重インターハイ5日目の準決勝で注目しているのは女子の浦添商(福岡)と明光学園(福岡)の対決。それぞれの指導者、教え子の熱い想いが火花を散らしての好ゲームは間違いありません(紙面は琉球新報7月31日付けのもの)。

浦添商と明光学園が火花!

浦添商の采配をふるう玉城晴美(旧姓・比嘉)監督は、かつて日本リーグのオムロンに在籍して日本代表でも活躍。魅惑のサウスポーとして注目され、テレビなどメディアに盛んに登場したハンドボール界のアイドルプレーヤーでした。彼女にはスポーツイベント・ハンドボール在籍時代に何度も取材インタビューにお付き合い願ったものです。

こうして25年近く経ったいま、高校指導者として夏舞台のトップゾーンに躍り出たのは本当に素晴らしい限り。

また、チームの得点源となる橋口明歩選手は、両ヒザじん帯断裂のアクシデントにもかかわらず、躍動感溢れるプレーでインターハイ出場の原動力となった2年前のドラマを私のブログ「ハンドボール愛通信」で紹介したことがあります。

人脈と熱い想い入れが交錯!

そんな想い入れがある浦添商と対戦する明光学園を陣頭指揮するのが沖縄出身の積孝也コーチです。

沖縄時代は日本リーグの琉球コラソンでプレーするかたわら県内の港川中などをコーチし、多くの小、中学生を指導してきた中には今回の浦添商の主軸となる橋口選手らもいました。

30日には、「積先生、よろしくお願いします」と教え子の橋口選手から声をかけられ、「おう、よろしく!」と言葉を返した積さんです。

「対戦するのが浦添商だからどうのではなく、準決勝の相手として挑むだけ」と淡々と話した積さんですが、こうして優秀な教え子がたくさん育ち、準決勝で対戦できる感慨は大きいはず。

また積コーチとともにベンチに入る西窪将志監督の父・勝広さんは玉城さんがオムロン在籍時代の監督だったという背景も特筆されます。

そんな人脈が交差する準決勝はもうすぐ(11時30時~)スタート!  今年になっての対戦は浦添商が2戦2勝とはいえ、この夏舞台の行方はまったく予断を許さない状況です。

現地に駆けつけることはできませんがライブ配信されるインターハイTVでしっかり見届けたいと思います。