東江選手との練習で解ったこと

先日、興南高校後輩で日本代表センターの東江雄斗くんが来てたので、少し一緒にプレーしてみようと思いゲームに出たら、またまたすぐに膝を怪我(内側靭帯損傷)した。。涙

でも解ったことをいくつか。

まずはすごくパスが丁寧。パスの球質・回転質が良いので、キャッチ時にはじいてハンブル(キャッチミス)する心配がないので100%のスピードで1対1に入りやすい(これはすごく重要。外人に比べてフィジカルが弱い日本人が100%のスピード・力で1対1を望めるかは大きな課題)。

次にポジショニングが上手い。

僕が1対1でインに1.5人抜き切る前には、合わせてもいないのにすっーとクロスの正しいポジションに入っていた。(ハンドボールはコート横20m縦40mで7人対7人いかにスペースを創るかは正しいポジショニングが重要)

「前を強く狙う力」にプラス…

これまでは長くフランスハンドボールが世界を牽引してきたが、その理由は「前を強く狙う力」だった。
ただフランスハンドボールには弱点もあり、その一番に挙げられるのは「パス精度の悪さ」だった(パス・キャッチミスから自滅するケースも多かった)。

現代ハンドボールでデンマークは際立った強さを発揮しだしたが、これは「前を狙う強さ」に「パスのクオリティー」がプラスされただけで、前回の世界選手権を見ても目新しいことはほとんどない。
だからこそ、パスの精度コントロール・スピード・球質が際立った。

どんな時にも正確に速くパスを繋ぐ力を

日本人はフィジカル、1対1(前を狙う力)、経験、ほぼ全てにおいてヨーロッパのチームに劣るが、唯一パスの精度だけは負けていない。
(ではなぜヨーロッパのチームと対戦したら、精度が悪くなりミスが起きるかというと、フィジカルの強い相手に押されて、バランスを少し崩されてパスすることに日本人は慣れていない、、というか日本リーグでは明らかに経験不足)

これからの日本代表に求められるもの、またこれから日本代表をめざす選手には「前を強く狙う力」は前提として、どんな時でも正確に速くパスを繋ぐ力が必ず必要になる。

田場裕也さん関連記事→http://handball-station.com/eye11-3