今シーズンからポルトガルリーグ「 SC Horta」に加わってプレーする棚原良選手(元・琉球コラソン)が現地メディアから取材を受けたインタビュー記事を紹介しよう。31才で未知の国ポルトガルに渡った心境などが語られている。「もっと成長できるし、その自信もある」など新天地での意欲あふれる言葉が印象的。

チームは14チームで編成されるポルトガル1部リーグ「Andebol 1」で11月14日現在、10戦2勝8敗の11位。「まずは1部残留が目標!」だけに、このあと1つでも白星をものにして順位アップを狙いたいところだ。動画は11月3日のBENFICA戦から。左バックの背番号1が棚原選手。

ポルトガルでもっと成長できる!

Q:ハンドボールとの出会いは?
「小学2年生の頃、兄と親友である東長濱(大崎電気)と石川(琉球コラソン)の影響でハンドボールを始めました」

Q:日本での大学、社会人の詳細を教えてください。
「大学は各部門があり私は関東1部でプレーを4年間しました。
社会人でも1部に入りプレーしましたが、日本では完全なるプロチームがなく、1つのチーム(大崎電気)でも8人ぐらいのプロプレーヤーはいるものの、あとは働きながらハンドボールをしています。
例えば、トヨタ車体というチームは全員が仕事をしてハンドボールをしてトップレベルにいます」

Q:日本のハンドボールの特徴は?

「日本のハンドボールは組織力とスピード力が特徴です。 近年カルロス・オルテガが監督、現在はダグル・シグルドソンが監督していて日本代表はますます強くなっています」

Q:16才から国を背負ってプレーしていますが、その時の感想は?
「私は自分の国を代表して戦えるのが光栄です。 でも、私の夢は世界一なので勝つまで満足することはありません」

Q:まったく新しい世界、ポルトガルリーグに来ました。どのように適応すると考えていますか?
「私は広い視野を持つ速いプレーヤーです。 日々良くなり違うアクションを起こせて適応してきています。 監督もチームも私を認め、スタメンを取ることができています」

Q:日本とポルトガルの違いは何ですか?
「ポルトガルは日本よりパワーが強いです。しかし、私は結果を残せる自信があり、ポルトガルでもっと成長できると思います」

目標はCL出場!2020東京もめざしたい!

Q:SC Hortaで何が目標ですか? そして、あと5年以内のあなたの目標は?
「チームではまず1部残留。 そのために、より多くの勝点を得たいです。 私の目標はチャンピオンズリーグに出ること。世界一をめざし、東京オリンピックもめざしています」

Q:31才でポルトガルに来たのはなぜ?
「私は小さい時からヨーロッパでプレーしているのを夢見ていました。 だが、日本には良い代理人はいません。 それが昨年、幸運にも良いデンマーク人の代理人と出逢い、彼が導いてくれたました。 私は世界選手権、オリンピックで勝つためにヨーロッパに来たのです」

Q:SC Hortaのオファーがあった時どうでしたか?
「代理人がこのチームは若くて成長する可能性があるチームだと紹介してくれ、 私も今後の経験がチームに違いをもたらすだろうと確信したのでオファーを受けました」