プレーオフMVPに緊急インタビュー!
みなさま、こんにちは。前回の土井レミイ杏利選手へのインタビューはいかがでしたか?
短いインタビュー記事ではありましたが、杏利選手の東京オリンピックに賭ける思いの強さを受け取っていただけたかと思います。
先日も宮﨑大輔選手が大崎電気を退団して日体大に再入学するという衝撃のニュースが流れました。東京オリンピックをめざすそれぞれの選手の決意は並々ならぬものがあり、どの選手も選手生命を賭けるぐらいの想いでオリンピックまでの道のり考えているんだと強く感じました。
世界に通用する逸材と確信!
さて第3回の「謎の東洋人」ハンドボールヲタク旅、前回の記事ではCCMHBオーナーのインタビューと予告していましたが、緊急企画として今回は男子日本代表でトヨタ車体所属の吉野樹選手とのインタビューをお伝えします(記事中の写真はトヨタ車体の”専カメ”こと杉浦勝彦さんの全面協力を得ました)。
私が吉野選手のことを知り、彼のプレーに注目しだしたのは2017年12月、大阪での日本選手権でした。
決勝では惜しくも大崎電気に敗れましたが、初めて目の当たりにした吉野選手のプレーに「すごい選手が現れた!」と強く感じました。とくに彼の肩関節の可動域の広さと使い方。これは今までの日本人選手にはなかった特長であり「吉野選手は間違いなく世界に通用する選手になる!」と確信しました。
この時点ではまだ彼は日本代表には選ばれていませんでした。そして、その直後の2018年以降、彼は日本代表に召集され今年の世界選手権(ドイツ・デンマーク開催)も含め日本代表において中心選手として定着しているのは皆さんご存知の通りです。
人生初の優勝で1つの目標達成!
まずは記憶に新しい、トヨタ車体の日本リーグ初優勝に関して語ってくれましたーー。
「トヨタ車体として初めての日本リーグ優勝、本当に嬉しいです! 今までずっと勝てなくて何度も悔しい思いをしてきました。自分はまだ3回目のプレーオフでしたがチームの先輩はもっと悔しい思いで今までやってきたと思います。
やっぱり負けてしまうと今までやってきたことを否定してしまうと思うんですよ。でもずっと車体のハンドボールを信じ続けながら優勝を目指して努力し続けてきました。そのやってきたことが正しかったと証明することができたんじゃないかと。
優勝の瞬間、チームの仲間、スタッフそして応援して下さった皆さんと喜びを分かち合え て本当に幸せでした。僕の人生において初めて「優勝」することができて自分の中でのひとつの目標を達成することができました」
仲間のプレーがあってこその受賞
さらには今回のプレーオフ決勝後に発表されたMVP獲得についても聞いてみましたーー。
「選手全員がそれぞれの役割を果たした結果として優勝することができましたし、僕が得点できたことはチームの仲間のプレーがあってのこと。このMVPという賞も仲間のおかげなんです。みんなに感謝の気持ちでいっぱいです。そしてこの賞を自信につなげてこれからも努力し続けていきます」
プレーオフ決勝をどう戦った?
我々も会場で、そしてJsportsの中継で決勝の試合を観ていましたが、実際にプレーしていた吉野選手本人はあの試合についてどう感じていたのか聞いてみましたーー。
「プレーオフは連日の3連戦という厳しい日程でしたが、その大舞台で試合を重ねるごとにディフェンスが修正され、うまく機能するようになっていきました。ディフェンスが機能すればキーパーのセーブも増えていき、とくに決勝の前半はセットでの失点を減らすことができ、それが最大のポイントだったと思います。
今季の日本リーグ全試合の中でも決勝戦でのディフェンスが一番良かったんじゃないでしょうか。
大崎電気にとっては決勝戦がプレーオフでの最初の試合になるので勢いに乗らせないように前半の立ち上がりから積極的にシュートを撃ちにいきました」
最高だったチーム内の雰囲気
さらに選手たちだけが知る、決勝戦前のチーム内の雰囲気についても語ってくれましたーー。
「大同そして合成と試合をして、連戦で確かに疲労はありました。その一方で2試合経験して舞台慣れしていたのかチームは非常にいい雰囲気でしたね。選手全員、緊張感を持ちつつもリラックスできていました。
決勝戦の日も、アップ前からいいムードで、リラックスして笑顔で会話しているメンバーが多かったですね。今回のプレーオフはチーム内のコミュニケーションがとても良くて、チームが1つになっていると感じていました」
さて吉野選手との熱いインタビューはまだ続きますが今回はこの辺で。次回、吉野選手インタビュー「その2」もどうぞご期待ください!
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