11月25日の埼玉高校ハンドボール新人戦最終日は、今回も宿命のライバル対決となった男女決勝のほかに見逃せない一戦がある。県内きっての女性指導者が采配を振るう三郷北ー越谷南の男子3位決定戦だ。どちらも伸び盛りで元気いっぱい! 目の離せない好ゲームとなりそうだ。

男子率いる女性指導者の競演

 11月23日(祝)に三郷市総合体育館と吉川美南高体育館で埼玉県高校新人戦の敗者復活トーナメントが行われた。

県大会ベスト8以上の6チームによる2回戦勝者が3位決定戦に臨むというシステムで、男子・三郷北と越谷南、女子・川口東と市立浦和がベスト4入りを確定し、25日の三郷市総合体育館での最終日、男女決勝戦の前に火花を散らすことになった。

 

女子の市立浦和が学校行事(2年生の修学旅行)で3決戦を棄権したため25日は3試合になったが、女子の埼玉栄ー浦和実、男子の浦和実ー浦和学院という注目のライバル対決による決勝のほか、越谷南ー三郷北の男子3決戦も見逃せない。

越谷南が園部薫監督なら、三郷北は古谷優子監督と、埼玉県きっての敏腕女性指導者が情熱豊かに育て上げた男子チームが対戦するのだ。

東部地区大会では優勝した三郷北の後塵を拝して4位に甘んじた越谷南だが、県大会初戦でシード校の川口東に23ー20と快勝した勢いを膨らませてベスト4に名乗りをあげるなど絶好調。GK西山はじめ、ムードメーカーの高橋、川上、福島、磯崎ら意欲満々のメンバーが並ぶ。

勢いあふれる両チーム!

 一方の4年ぶりのベスト4進出を果たした三郷北も元気いっぱい!

敗者復活トーナメント2回戦で伊奈学園と対戦。前半14ー9と有利に折り返しながら、後半に入って反撃ムードが高まった伊奈学園の前に10分16ー15と1点差まで迫られるピンチを迎えた。

「後半の立ち上がりが悪い欠点がまた出てしまいました」と山川キャプテン。自身もノーマークシュートを決めきれなかったり、パスの乱れもあったりして「ちょっと焦った」そうだ。

 

しかし、ここから三郷北にスーパーヒーローが現れた。必死の反撃を試みる伊奈学園のシュートをことごとくシャットアウト! なんとタイムアップまでの15分を無得点に封じ込んだのだ。エースでディフェンスの柱となる吉田らも懸命に守った。

「1点差になった時はヤバイと思ったけど、それからもう一度集中しようと気合いを入れ直しました」と話したGK長沼の好守連発がチームに勢いを与え、サイド島村やポスト野口らが追加点を奪い、17分過ぎには汚名返上とばかりに山川が鮮やかなスピード攻撃でゴール! 20ー15と伊奈学園を突き放して勝利をたぐり寄せた。

 

その後も着実に加点した三郷北が24ー15と9点差をつけてタイムアップ。決勝トーナメントの準決勝進出が実力で勝ち取ったことをはっきりと証明してみせた。

今年のチームについて「中学時代に県大会など出たことがない選手ばかりでハンドボールの経験値が低い」と評した古谷監督は、夏前までは「ただ打つだけ、ただ行くだけのプレーが目立った」と振り返った。

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ベテラン指導者のカツで奮起

 古谷監督自身、出産と育児で1年間近く実践指導がままならなかったことから「今の2年生が1年の時期にしっかり教えてあげられなかったせい」と申し訳ない気持ちもあったようだ。

そんな古谷監督に激励の渇を入れたのが県内のベテラン指導者で知られる宮沢則夫さん。

「三郷北がどんなチームをめざしているのか、チームの特徴がなんなのか、さっぱりわからない」ときっぱり指摘されたという。

 

「その言葉にハッとしました」と自らの甘さを痛感した古谷監督は、この夏からの練習を「時間がかかってもいいので1からチームを作り上げよう」と、まずはディフェンス強化をベースに機動力を生かしたチームへとモデルチェンジを図った。

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「三郷北男子の歴史を変える!」

 三郷北と言えば一昨年に女子が28年ぶりの関東大会進出を果たして大いに話題を集めた。しかし、男子はこの新人戦以外の大会でベスト4以上の戦績を収めたことがない。

古谷監督の従兄弟とあってチームで一番怒られる回数が多いという山川キャプテンは苦笑いしながらも「三郷北男子の歴史を変えます!」と胸を張った。

「過去にない伸び代のあるチーム」と評価する古谷監督にとって、このベスト4進出の喜びに浸っている暇はない。「この冬をいかにがんばるかにかかっています」と口元を引き締め、その前に控える越谷南との3決戦に闘志を燃やした。

 

この伸び盛りの県立2チームのさらなる進境で「浦学-浦実対決」の図式が変わるようなら、ますます埼玉高校ハンドボールが盛り上がる。

そんな期待を込めて25日の3決戦を見守りたい。

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