1977年10月25日発刊のスポーツイベント・ハンドボール創刊号です。
タブロイド判16ページの新聞スタイルで月2回の発行を2年間続け、その後、A4判変形の雑誌スタイルに変身し、A4判、A5判、そしてB5判と変遷を重ねて現在に至っています。
今年(2017年)はスポーツイベント・ハンドボール6月号が通巻500号、創刊40周年という記念の節目を迎え、意欲あふれるスタッフのもとで斯界唯一のハンドボール専門雑誌として歴史を刻み続けています。
第1号のトップページは1977年10月に台湾で行われた第9回世界男子選手権アジア予選の模様をリポートしています。
当時はアジア選手権は開催されず、世界選手権やオリンピックの代表権を得るには、このようなアジア予選の関門を突破するシステムでした。
この時の世界選手権予選にエントリーしたのは日本のほか、サウジアラビアと地元の台湾のみ。2回総当たりの大会で日本はサウジアラビア、台湾を相手にいずれも前半で勝負を決める圧勝で楽々と世界切符を獲得しました。
日本チームに目をやると、前年のモントリオール・オリンピック代表から木野実、藤中憲二、GK本田洋(この大会コーチ)らの名手が抜けたとはいえ、キャプテン中井武三、佐藤要二、花輪博ら個性豊かなプレーヤーが目白押し。若手の中には津川昭、穂積豊彦、蒲生晴明といったその後の日本代表の中軸となった実力派の名前が並んでいます。
まだ韓国や国連復帰前の中国の姿はなく、中東勢もサウジアラビアだけの参加で日本はアジアの盟主として君臨していました。しかし、その座に安閑していられたのもわずかの間。すぐにも新たなライバルたちが台頭してくることになります。