「19才の若きタレントがU-23で旋風を巻き起こしている!」
SC DHfKライプツィヒのファンには少しの間、以前あった日本との繋がりについて思い出していただこう。
一昨年に行われた10周年記念試合「Game of Legends」の記憶が新しいうえに、2007-2009年には石黒将之(※元トヨタ紡織九州監督)と松本賢(※元HC東京など)が、2012-2013には小賀野龍也(※現湧永製薬)が在籍し、その後3年でオーバーリーガ(※4部)からブンデスリーガ(※1部)躍進を遂げた。さらには昨年は日本代表が親善試合に訪れている。
藤田龍雅は世界最強リーグでプレーすることを夢見てライプツィヒへやって来た。この19才の若きタレントは今年の2月からSC DHfK Leipzig(エスツェー・デーハーエフカー・ライプツィヒ)U-23(※セカンドチーム)に加入し、すでに3部リーグで5得点をあげ、ここ8試合で勝点13を獲得している原動力となっている。
エンリコ・ヘノッホ監督は彼のアジリティとスピードを評価して長い時間ライトバックやライトウイングのポジションで起用している。藤田はこれまでデンマークでプレーしており、その前は日本の大会で数多くMVPに選ばれている。
「日本とヨーロッパのハンドボールの大きな違いはフィジカルです。日本人はヨーロッパと比べて身体のサイズが小さいため、行われるハンドボールはスピーディーなものになります」と10才からハンドボールを始めた新加入の若者は語る。彼は新しいチームとライプツィヒという街をいたく気に入っているようだ。
「ライプツィヒの街はとてもきれいでとても気に入っています。それに何軒か寿司レストランもありますし」 と言葉を続けた。
彼は家を探す苦労もなく、母体クラブが持つ寄宿舎で2月から暮らしている。
「いつかブンデスリーガでプレーしたいですし、来季もぜひライプツィヒに残りたいです。そして、このライプツィヒでブンデスリーガのレベルに相応しいレベルまで成長したいです。ここでならそれができと思っています」と話す。
石黒、松本、小賀野の3名はトップチームでプレーしていたこともあり、ファンには良く知られているが、彼はまだまだ知られていない。
しかし、ここライプツィヒで成功への道へ突き進められれば、藤田はきっとSC DHfK Leipzigの歴史に名を残す存在になるだろう。
藤田が臨む次のゲームは今週日曜(※3月 31日)のHCErlangenⅡ(※HC エアランゲンのセカンドチーム)戦だ。(SC DHfK Leipzig広報John Wieden)
※註:HANDBALL@STATION