群馬県でハンドボール経験の全く無かったオヤジさんの一言から始まったオヤジハンド、中心として活動しているハンドボールファミリーの永井ふみこさんの記事です。

ぜひご覧ください!

【常勝より常笑】

2017年。息子さんがハンドボールを始め、観ているうちにだんだん自身が面白くなっていった代表Sさん。42歳、未経験ながらも自分がハンドボールをやりたいと思い奮起し立ち上げたのが「オヤジハンド(OYJHAND)」。

地元の同級生や先輩後輩が集まり、「敷居を低くし誰でも(未経験でも)できるハンドボールを」をモットーに創立。

群馬でのハンドボールは一定地域のみ周知されているスポーツで、社会人チームは出身高校別というのが主体。地元以外のメンバーは群馬に進学、就職してきた経験者がハンドをできる環境を求めSNSで集まりました。出身地域は北海道から沖縄までの様々。

チーム登録せず、試合に出ることが目的ではなくハンドボールを楽しむことを第一に。選手登録し他チームのメンバーとして試合に出ることも良しとしています。あくまでもOYJはハンドボールをやりたい人を応援するチームだからです。というのもOYJをチーム登録することで選手登録や試合日程主体になってしまうと、モットーである「敷居が低く」なくなってしまうからです。

他チームやハンドボール協会から苦言をいただくこともありましたが、チーム方針は変えず進んできました。

2019.10.12 台風19号の災害で色々なところで影響が出ました。群馬の吉井高校もその1つ。県内唯一のハンドボール専用体育館が水没(校庭すべて水没)してしまいました。11月に新人戦があるという時期でした。そこで困っている学生いるならば助けようと練習場所を提供しました。もちろんOYJとしての活動も行うので時に練習相手になることもありました。

この頃に地元大学のハンド部からの相談もあり、困っている学生の力になりたいという方向性も出てきたところでした。都度メンバーに報告を行いながら、チームとしての主旨を理解してもらっています。

2020年。コロナ禍となり練習場所の確保も難しく、またメンバーを守るため休まざるを得ない期間もありました。体育館確保できるようになってからは、感染対策をしっかり行っての練習でした。

2022年。卒業で就職や転勤で来られなくなる人もいる中で、長くチームを存続するにはどうすべきかと考えた時に世代交代を意識するようになりました。世代交代することで、代表Sさんが次に目標としたのが「ハンドボールへの恩返し」。群馬県にハンドボールを根付くべく、未開地域での啓蒙活動やハンド部の手助けをしていきたいとのことです。

その一環で、何かあったときに必要かもしれないということで、消防署員を迎えての救命訓練も行いました。

ハンドボールをしていなけれな繋がることができなかった仲間が増えて来ていることに感謝しつつ、部活動の一環から持続できるハンドボールを目指して取り組んでいけることを目標に若い世代と共に頑張って行きたいと思います。

真剣プレーと笑い声が響くチーム、OYJHANDは【常勝より常笑】で歩んでいきます。