この1ヵ月で10試合、それも半分以上が遠征してのアウェイという超ハードスケジュールを乗り切り、CLを予選2位突破、そしてリーグも首位戦線突入を射程距離に捉えたNFH・池原綾香選手の近況をリポートした。
デンマークのNFHニューコビンに所属する池原綾香選手は、昨日19日のEHFチャンピオンズリーグ(CL)に出場し、チームはクリミア(スロベニア)相手に28-26と競り勝ち、予選リーグ4勝2敗としてAグループ2位でメインラウンド進出を決めた。池原選手はスタメン起用で1得点(1/2)。
ここまで3勝2敗で並ぶ両チームはグループ2位をかけてどちらも負けられない一戦となり、池原選手のNFHを応援する地元サポーターは熱く盛り上がった。試合は前半11-12と1点ビハインドの折り返し。後半は両チームともペースアップして激しい得点の応酬となり、勝負の行方は最後までわからなかったが、勝負所の55分過ぎからGKのファインセーブが相次いだNFHが混戦を抜け出して貴重な白星をがっちり手に入れた。
前回このブログでお伝えした11月1日のデンマークリーグ(HTH GO Ligaen Women)・リンケビング戦からCL3試合を含む5試合を戦うハード日程を4勝1敗で乗り切ったNFH。2位で予選突破したCLと同じく、3連勝したHTH GO Ligaenも6勝2分3敗として5位浮上を果たした。これで12チーム総当たりの一巡目を終え、勝点18の首位コペンハーゲンを追って3チームが勝点16並び、NHFら2チームも勝点14で続いている。勝点4差に7チームがひしめく大混戦は、年明け1月6日から再開される後半戦もめまぐるしい上位争いが必至だ。
この1ヵ月間で10試合、それも半分以上が遠征してのアウェイゲームと超ハードな日程に疲労もピークに達していたはずの各選手だったが、終盤4試合をいずれも勝利で飾るあたり、さすがはヨーロッパでも指折りの強豪チームらしいたくましさを感じさせた。
いよいよ世界選手権へGO!
12月1日からドイツで開催される世界女子選手権があるためリーグ、CLはブレイク期間となり、激戦を戦い抜いた池原選手は自身のツイッターで「CL予選ラストを予選2位で突破! 今日も素晴らしい雰囲気の中で出来て楽しかった! でも個人としてはまだまだ。一旦、リーグ、CLは中断し、次は世界選手権(ドイツ)。まずは目の前の予選リーグを突破する! 代表としてしっかり戦ってきます!」と力強く語った。
また、この日には1日にも会場に足を運んだニールセン朋子さんのほか、我らがハンドボールファミリーであるカメラマンの田口有史さんも応援にかけつけ、楽しい再開に笑顔が輝いた池原選手だった。