フランスの強豪プロチームに所属
今回はフランスのプロリーグチーム「CCMHB」に所属する、日本代表の土井レミィ杏利選手とのインタビューをお届けします。謎の東洋人の自己紹介は→http://handball-station.com/otaku1/
まずCCMHBはパリから南に鉄道で約1時間のシャルトルという都市にあるチームです。
現在フランス2部に相当するプロリーグで首位、このまま行けば来季は1部のスターリーグに昇格することが期待できる強豪チームです。
スターリーグといえばPSGやナントといった世界的ビッグクラブ、そしてあのミケル・ハンセンやサンダー・サゴセン、カラバディッチ兄弟といったスーパースターが所属するリーグです。
スターリーグ昇格へまっしぐら
そんなすごい場所に登らんとしているCCMHBの中心選手として今季で2シーズン目の杏利選手を訪ね、3月1日にシャルトルに赴きました。
試合はCAENとのホームゲームでした。
このCCMHBのホームゲームは毎回素晴らしいムードで、ハンドボールヲタクにとっては心地いい、最高の雰囲気で観戦できます。
前半、杏利選手はベンチスタートで、格下のCAENに対しリードを保てない、やきもきする展開。そして後半開始から杏利選手がコートインし攻守ともにエクセレントなプレーを連発。じりじりとリードを広げ勝利(33ー27)しました。
「日本の最課題はメンタル」
そして試合後にラウンジで杏利選手にお話をうかがいました。
謎の東洋人「世界選手権で日本は残念な結果でした。今後の課題としてどんなことを感じましたか?」
杏利「とにかくメンタル面の課題が大きい。その点はダグル監督も強く言っていました」
謎「確かに試合展開として後半持ちこたえられないケースが目立ちましたね」
杏利「ええ。やはり海外の選手に比べて日本選手はメンタル、つまりプロ意識が弱いのかもしれません。気持ちの部分で粘り切れていない」
「自分のすべてを注ぎ込む!」
謎「残念ながら今の日本国内にはプロ選手は多くはないですからね」
杏利「でも来年のオリンピックを考えるとそうも言っていられない。日本選手のプロ意識を高めていくしかないと思います。ぼく自身もダグル監督とじっくり話しあって、東京オリンピックに向けて、自分のすべてを注ぎ込もうと心を決めました」
やはり単身フランスに渡り1部リーグでも経験を積んできた杏利選手の言葉の1つひとつには重みがあり、彼の強い決意が感じられました。
次回インタビューもこうご期待
さて今回はこの辺で。次回はCCMHBのクラブオーナー、フィリッペさんとのロングインタビューです。
日本ハンドボール界のこれからに対し非常に多くの示唆を含む、重要なコメントを多くいただきました。ぜひご期待ください。ではまた!