フルメンバーで臨むハンガリー代表
ハンガリー在住のジャーナリスト、おなじみ鷲尾亜子さんから3月24日に、おりひめJAPANとハンガリー代表のトレーニングマッチがあるとの情報を得た。
日本協会サイトでは「3月下旬に欧州遠征」とある以外にはアナウンスがないが、やはりヨーロッパの一流国だけにハンガリー協会サイトにはしっかりと「ハンガリーvs日本」の試合情報がアップされていた。
「私は最初、ハンガリーのネットニュースで見たんですけど、今協会サイトで改めて見てみたら、なんと券販売のお知らせもしてました」と鷲尾さん。
普通、トレーニングマッチは無料が多いそうで、今回はきちんとした「興行」として位置付けされ、今年11月熊本で開催する世界女子選手権のホスト国・日本への敬意とも受け取れる扱いと言えるだろう。
そのwebサイトのアナウンスの最後にハンガリー代表の選手リストが載っており、鷲尾さんによると「故障者を除き、ぴっちりフルメンバーですよ」とのこと。
新しい風が吹く伝統国に注目
「(鷲尾さんが”ハンドボールの宝石”と称する名手)グルビッツは代表引退のために含まれていませんが、あとはおなじみのベテランに加え、ハーフラ・ノエミ(HÁFRA Noémi)や最近彗星のごとく活躍しているクルイベル・カトリン(KLUJBER Katrin)ら注目選手がずらりと並んでいます。
昨夏の世界ジュニア選手権で金メダルを取ったチームの子たちが、今季はクラブチームのメンバーとして、国内、そして欧州チャンピオンズリーグ(CL)で大活躍中です。
新しい風の吹いているハンガリーチームは見どころ充分。今見たら、代表メンバー20人中、7-8人は19~20,21才ですね」と言葉を弾ませました。
そして、「ハンガリー代表は、2008年の北京オリンピック4位以来、近年はずっと元気がなく、ロンドン、リオオリンピックは出場すらできませんでしたが、こうした希望の光を背景に今年の世界女子選手権、そして来年のオリンピックに臨んでほしいと願っています」
熊本世界女子への出場権をかけたヨーロッパ選手権(EURO)は8月1日から11日までイタリア、ギリシャで開催され、上位8カ国が熊本へのチケットを握ることになっています。
〝ナショナルウイーク〟で欧州遠征
このハンガリーをはじめ、海外勢は国内やヨーロッパリーグを休止して代表強化のために設けられた「ナショナルウイーク」を利用し、熊本世界女子に向けた強化に励みます。
そんな中でヨーロッパ遠征を組み、勢いあふれるハンガリー代表と手合わせできるのは、おりひめJAPANにとって絶好のトライアルになるはず。ハードスケジュールの中、ベストに近いメンバーで迎えてくれるハンガリーを相手に大きな成果を期待したいところです。