ファンを含めて「みんなが日本代表!」
彗星JAPANの世界チャレンジが終わった。プレジデントカップ最終戦でアンゴラに3点差で敗れ、24ヶ国中24位、最下位が決まった。
スペインやアイスランドらと好勝負を演じたとはいえ7戦全敗の厳しい現実は動かせない。
日本の7試合をつぶさに見て思うことはたくさんあり、それをどう伝えようか正直迷った。
そんな中、戦い終えた日本セブンが次々と発信したツイッターメッセージが目に止まった。
それぞれ1つひとつの言葉が心に響いた。誰もがこの結果を受け止め、次に向かって必死に走ろうとしていたからだ。
なによりプレジデントカップ2試合で15得点、それも15/16の0.934という鬼気迫るプレーで〝彗星JAPAN〟を鼓舞し続けた土井レミイ杏利選手の心からの声に胸が熱くなった。
『まず初めに毎日夜遅くまでマッサージや治療、分析など裏で支えてくださったスタッフの皆様本当にありがとうございました。そして最後まで応援して下さったファンの皆様、本当にありがとうございました。その皆様も全員含めて日本代表という一つのチームだと思います。これからも共に進んでいきましょう』
『ただただ勝ちたい それだけだ』ーー前日、インパクトあふれる写真とともに、張りさけんばかりの彼の発信があっただけに、いっそうジーンと来た。
さらに、ブラックブルズ・田口舞選手へのリプライで彼はこんなことも言った。
『本当の「敗北」とは失敗から学ばないことです。
だから僕はこの人生未だに無敗です』
もやもやしていた心に、そんな言葉がすーっと腑に落ちた。
土井選手は、私たちファンを含めた「全員が日本代表」と言ってくれたのだ。
「勝てそうで勝てなかった彗星JAPAN」が、「負けそうで負けない彗星JAPAN」になるには、あらゆる面でまだまだ大きなエネルギーが必要だ。
それでも、ワァイルドカードの恩恵を受けて出場したこの7試合で、代表選手たちは計り知れないほど多くの経験を積むことができたはず。それは私たちファンも同様だ。だからともにレベルアップしなければならない。
「がんばれ」から「がんばろう」へ!
激励、叱咤など「がんばれ!」にはいろいろな意味がある。それは慰めの思いなど決してないし、彼らもそれを望んではいない。
「日本代表を勝たせられる世界」に近づけるため、私たちなりのハンドボール応援を続けていこう。
「がんばれ!」から「みんなでがんばろう!」と、そう土井選手は呼びかけてくれたのだから。
これからもHANDBALL@STATIONを通してそんな思いを伝え続けていきたいと、自分の立ち位置も含めて再確認することができた。
やってやろうじゃないか! がんばろうハンドボール! TOGETHER!!